空気集熱ソーラーの制御盤(とりわけ、TC-10)について、シンケン社内、とくに週3行にて様々な意見や考察が出ていることを知り、これまでの制御盤の開発者として、今の制御盤について説明してみたいと思います。
の3回目 なぜ、TC-7があるのに、TC-10を開発したのか?
なぜ、TC-10をわざわざ開発したのか?
いくつか理由がありますが、TC-7では致命的な欠点が解消されないことが大きいかったです。
1.TC-7は、日付時刻が表示されない
2.TC-7は、お湯取り・補助暖房のスイッチが、盤面上にある
3.TC-7は、風量の表示が、弱・強しかない
1.TC-7は、日付時刻が表示されない
TC-7は、TC-6の操作方法をベースに、SDカードスロットを搭載することで、温度記録データを取得できるようにした製品です。
表示能力が乏しいこと(数字3桁と、限定されたLEDインジケーターランプしかない)がネックになっていて、何かをわかりやすく表現しようとしても物理的な限界があり、改良の余地が乏しいので、新機種でそこを改善したいという思いがありました。
最も問題だというのは、簡易な日付・時刻の表示がないため、誤った日付で登録されている例が頻発していることです。
正確な日付時刻の登録は、そよ風の動作記録の保存には必須なのですが、誤った日付時刻が記録されているためデータが活用できずに無駄になるケースや動作異常の報告と原因追及の依頼があったときに、日付設定が誤っていることが原因であったことが数回ありました。
2.TC-7は、お湯取り・補助暖房のスイッチが、盤面上にある
お湯取り・補助暖房は、利用頻度が低くなっているので、盤面上から無くしたいと思っていました。
3.TC-7は、風量の表示が、弱・強しかない
お湯取り・補助暖房は、利用頻度が低くなっているので、盤面上から無くしたいと思っていました。