住まい手の声04 ~夏は朝起きたときは爽やかな感じがします。ヒヤッとして。~

《そよ風》の家の住まい手のインタビュー記事です。

住まい手の声04 F邸  設計・施工 (有)木匠工務店

今回は、神奈川県川崎市にお住まいのFさんのお宅でお話を伺いました。

最寄駅から徒歩20数分ほどの場所にお住まいがあり、ご夫婦と3人のお子様の5人で暮らしておられます。
晴れた日には富士山が見えるほど見晴らしの良い小高い丘の住宅地の一角で、周囲には公園や緑地が多く学校も近いので、お子様達にとっても良い環境の立地です。
外からお宅を拝見して、まず目に留まったのは家の周りに積まれた薪の量。冬場の薪ストーブでの生活に備えて準備万端のようでした。
《そよ風》&薪ストーブの効果についてもどのようなお話が聞けるか、期待が高まります。

こちらのお宅を設計・施工された横浜市青葉区の木匠工務店さんと共にインタビューをさせていただきました。

遠くまで景色を見渡せる立地
外観

 

家の中は、音楽がご趣味であるご主人の楽器や、奥様のご趣味である絵画が飾られており、スピーカーからはBGMにジャズが流れていて、とても素敵な雰囲気を作られていました。
北側の道路に面する洗面所の窓をトップライト(天窓)にすることで、日中は入り込む光で明るく、通行人の目線を気にしなくて済む設計上の工夫がされていました。
ロフトには、弊社の《そよ風》が設置されており、お子様たちの寝室スペースとして使われていました。

天窓から光が入り込む洗面所
ロフトの《そよ風》ユニット

 

これまでの住まいについて

最初のご夫妻のお住まいはどういうスタートだったんですか?
ご主人 結婚した直後は少しだけ九州にいたんですけど、すぐに埼玉の賃貸マンションに引っ越して来て、それから東京都内の公団マンションに引っ越しました。3LDKで広いところでした。
奥様 でも公団マンションはカビが酷かったんです。1年間住んでいたんですけど、その間に押し入れにしまっていた布団が土色のように変色していました。
えーー!?
奥様 ベッドの裏もカビだらけで、凄い状態でした。
窓も結露でびっしょりですか?
奥様 結露も凄かったです。いつもバスタオルで拭いていました。
ご主人 そもそも古い建物だったので、壁も薄くて十分な断熱がされていなかったんでしょうね。それで引っ越しを考えて物件を探していたら、たまたま一戸建ての新築で大きな庭付きの賃貸があったのでそこに移りました。
その一戸建て新築の物件は、元々どなたかがお住まいになっていて、引っ越したので貸したとかですか?
ご主人 いいえ。そこは新興住宅地の一角で、おそらく地主さんが街の開発に絡んで山を拓いたときに、新築の家をまとめて建てて賃貸用にしていたようです。その家には8年ぐらいいましたね。
そこである程度お子様が育ったんですね。
奥様 そうですね。上の子が8歳までいましたね。そこもまたカビの凄いところでした。
戸建てでもカビですか?
ご主人 はい。日当たりも良くて広々としていたのは良かったんですけど、断熱があまり良くなくて。どうしたものかと。
奥様 階段にはめ殺しの窓があったんですけど、結露が凄くて階段に水溜りができるぐらいでした。それが嫌で、結露がない家がいいなとずっと思っていました。
ご主人 あとは子供が大きくなってきたのと、当時の会社の家賃補助の体系が変わった関係で家づくりを考え始めたというのがありますね。
そこの次が今の家ということだったんですね。
ご主人 そうですね。
インタビューの様子

 

 

マイホームづくり、《そよ風》との出会い

土地はどういうご縁でここに辿り着いたんですか?
ご主人 土地は、宅地を専門にされている不動産屋さんやネットで探していました。たぶん100軒以上見ましたね。この場所はネットで探して見つけたのが最初です。
眺めも良いですね。
ご主人 そうですね。ここに来てみて即決しました。
庭と庭からの景色

 

その後、建物の勉強をされたと思うんですが、木匠工務店さんとの出会いのきっかけは?
ご主人 もともと建物に興味があって見学会に結構行っていました。ずっと前に見学に行った家にたまたま(空気集熱式)ソーラーがついていたんです。そこで初めてそういうものがあると知って、「これはいいね」と夫婦で話していました。
家をつくることを夫婦で話し合い始めた時にそれが記憶に残っていて、ネットで調べていたら、(空気集熱式)ソーラーの発展形で《そよ風》という製品があるというのを知りました。それを扱っている工務店が割と近所にあるというので見つけたのが木匠工務店さんでした。
初めに空気集熱式ソーラーを知ってから、《そよ風》を施工する工務店ということで、木匠工務店を見つけられたのですね。
ご主人 木匠さんのホームページを拝見して、今まで作られたお家とかを見ると、もともと好きな建築家のテイストに近い感じがあるというのがお願いしたきっかけとして大きいです。
もともとお好きだった建築家というと?
ご主人 吉村順三さん、中村好文さん、永田昌民さんとかですね。建築のデザインや考え方が好きで、永田昌民さんの「大きな暮らしができる小さな家」や中村好文さんの本や吉村順三さんの写真集も何冊か持っています。
我々にしてみても素晴らしい建築家の方々だと思います。お目が高いですね。
ご主人 いえいえいえ。本屋さんや図書館で先入観なしでいろいろなものを見て、二人とも共通して良いと思うのがそういう方々でした。伊礼智さんの作品もすごく良いなと思いましたね。
(設計者である)菊池さん、凄いプレッシャーだったんじゃないですか?
木匠工務店
菊池さん
はい。本もたくさんお持ちでしたし、話を聞いていても表面だけじゃなくて踏み込んだところまで考えてらっしゃったので、結構プレッシャーはありました。
ご主人 そうとう我儘を言いましたね。(笑)
設計の中でどういうリクエストをされましたか?
ご主人 この限られた床面積で個室を作るような家にしてしまうと、細切れになって狭い家になってしまうので、寝る場所、勉強する場所というふうに仕切らずに共有スペースにして、大きな箱として作っていただくというのが最初ですね。
また、これまでの家が結露やカビ、隙間風もあって居心地があまり良くなかったので、そういうことに悩まなくていいようにお願いしていて、それは《そよ風》の機能に期待したところでもありました。

 

暮らしの中の《そよ風》と薪ストーブ

今までの住まいと比較して、この家に住んで感じることを聞かせていただけますか?
ご主人 全然違いますね。今までと比べて暖かくて明らかに違いました。前の家は、各部屋をそれぞれ暖房で暖めていましたが、少しでも部屋のドアが開いていると廊下から風が入って来てとにかく寒かったんです。それに比べて今は、いちいちドアを気にしなくても家中暖かいです。
空間が抜けているので家全体に暖気が回るんですね。
ご主人 冬場でも日中は天気が良かったら暖房は全くいらないです。天気が悪い日が続くと少し冷えてきますけど。薪ストーブは夜しか使わないです。
《そよ風》の循環運転は、薪ストーブと一緒に利用しますか?
ご主人 使ってます。それで家全体が暖まるので、少し多めに薪を入れて寝れば、真冬でも朝まで20度をきることはないです。
奥様 快適ですよ本当に。寒くて起きれないということもないですし。
薪ストーブのあるリビング
1階からロフトまで繋がる吹き抜け

 

薪はどのように調達されていますか?
ご主人 薪は大変ですよ!(笑) 近所の植木屋さんが処分する木を貰ったり、近くの森を新たに開拓している工事現場で貰ったりしています。
奥様 近所の森の整備をするボランティアがあって、時々木を切るので、そこに参加して切った木をいただいたりしています。
なるほど。今、薪棚に積んである分で冬はしのげそうですか?
ご主人 薪棚が全部で12,3個あるんですが、これで2年分ぐらいあります。ただ、1年以上乾燥させないと使えないので、使って棚が開くとまたあちこち回って補充しています。
奥様 いっぱいじゃないと落ち着かないです。
ご主人 基本的に暖房がこれしかないので、生命線です。一応、エアコンにも暖房はあるんですけど苦手ですね。なんか気持ち良くなくて。エアコンは冷房用です。
じゃあ、暖房費という意味では、そよ風の電気代と薪なのであまりかからないですか?
ご主人 お金のことだけで言えばそうですね。
労力はすごそうですけど。
ご主人 労力はものすごくかかってますよ。(笑)
家の周りに置かれた薪棚の一部

 

夏はお湯採りをされていますか?
ご主人 あまり意識したことないですが、お湯は採れていると思います。
ガス代は冬と夏でどのくらい違いますか?
奥様 夏は3,000円くらいで済んでます。冬は6,000円から7,000円くらいです。
夏のガス代を抑えられているようなので、きちんとお湯採りできていますね。冬の《そよ風》の運転はお湯採りよりも暖房を優先するので、夏よりも多くかかるのはやむを得ないですね。
夏に涼風取り入れ運転は夜中動かしてますか?
奥様 動かしてますね。夏は朝起きたときは爽やかな感じがします。ヒヤッとして。
ご主人 あまり意識してなかったですけど、確かにムッとするということはないですね。
お風呂やトイレも温度差を感じないですか?
ご主人 全くないです。空気が流れているというか全体的に均一な感じはします。
見学会で初めて空気集熱式ソーラーシステムを知った時の期待感からすると、実感されている効果はいかがですか?
ご主人 想像通りというか、やっぱりこれは良いなと思いました。本当に快適です。うちは屋根裏も部屋の延長として使っているのですが、《そよ風》はコンパクトで設置スペースも全然気にならないので、なお良かったなと思いますね。
効果を実感していただけているようで嬉しいです。《そよ風》本体のコンパクトさも弊社の売りなので屋根裏を有効活用していただけるのも嬉しく思います。

 

住まい手からのメッセージ

 

では最後に、これから家づくりをする人たちへのメッセージをいただけますか?
ご主人 自分たちがどうだったかと言うと、とにかく楽しかったんですよね。一生に何度も買えない物なので楽しんでできると良いなと思います。
家づくりを楽しんでくださいということですね。
ご主人 メーカーの建て売りや出来合いの家でいいという考え方の人も多いと思いますけど、予算や広さの制約の中でどうしたら良くなるか、一個一個ああでもない、こうでもないと考えることが楽しかったですね。建てている最中も楽しかったです。
奥様 建築中はしょっちゅう見に来ていました。楽しくてしょうがなかったです。
ご主人 いろいろなプロセスを経て、お陰様でいい家ができたと思っています。そういう家づくりができるといいなと思いますね。
たくさんお話をいただいて、今日はありがとうございました。

 

インタビューを終えて

 

Fさんご夫妻のお話を伺って、「暮らす」ということを本当に楽しんでいらっしゃるなと感じました。
薪の調達の大変さを話されている時でさえ、お二人は楽しそうに話されていたのです。
過去の住まいのカビや結露の話をするときとは一変して、今の住まいの心地良さを話すときには、とても晴れやかな表情をされていたのが印象的でした。
“パッシブな家でアクティブに活動する暮らし”を実現されており、その中で《そよ風》の効果を感じていただけているようで、嬉しい限りでした。