住まい手の声01 神奈川県鎌倉市 S邸

《そよ風》の家の住い手のインタビュー記事です。

住い手の声01 S邸  設計・施工 (株)北村建築工房

「住い手の声」は、環境創機の記者が全国の「そよ風ハウス」を訪問し、住まい手様の声をお届けする企画です。
今回はその第一回として、神奈川県鎌倉市のSさんご一家のお宅を訪問しました。

イワダレソウと割くるみがお洒落なアプローチ

鎌倉駅から徒歩十五分、緑豊かな閑静な住宅街の一角、そんな素敵な立地にこの家は佇んでいます。
カーポートを抜けて玄関に向かうアプローチ、グランドカバーのイワダレソウと敷き込まれた枕木を挟んで、地面に撒かれた割ぐるみのコントラストがとてもお洒落な足回り。これは工務店さんの提案なのか、はたまた、住まい手さんの要望なのか、などと思いを巡らしながら歩みを進めます。
アプローチを抜けて玄関に入るとまず目を引くのが、収納スペースの壁面に所狭しと掛けられたクライミングギアの数々。まるで、アウトドアスポーツ用品店の売り場のような迫力。ご夫妻共通の趣味が岩登りとのことで、お二人の活発な生活ぶりがうかがわれます。
さて、今回訪問したS家は、ご夫妻と三人のお子様の五人家族。お住まいの設計と施工は、横須賀市の株式会社北村建築工房さんが担われました。
それでは早速、Sさんのお話を聞いてみましょう。

 

まず最初に、ご夫妻のご職業など、プロフィールをお聞かせいただけますか。
ご主人 自然保護関係のNGOで、調査研究や、研究者の育成指導、政策提言などを行っています。今は地域づくりにも関わっていて、杉の人工林を間伐して自然林に復元する事業にも携わっています。
奥様 地方自治体に勤めていて、公園や付属の建築施設等の整備に関わっています。学生時代、主人と同じ研究室で植物生態学を専攻していました。
お二人の馴れ初めは大学の研究室だったのですね。では、今回の家づくりに至った経緯をお聞きしたいと思います。
奥様 社宅を二~三年で出ることになったのが家づくりのきっかけです。以前は団地に住んでいました。自分達は賃貸でもいいかなと思っていたのですが、家を建てた私の先輩のところに訪問して話を聞くと戸建てもいいなと思うようになりました。
北村建築工房さんと出会ったのは、どのようなきっかけだったのでしょうか。
奥様 先ほどの先輩の紹介なんです。先輩が北村さんに資料請求したことがあり、その時とても丁寧に応対してもらったという話を聞きました。でもその先輩は北村さんでは建ててないんですけど(笑)。丁度主人が出張で家を空けていたので、主人の父親と鎌倉材木座の北村さんの見学会に行き、主人の父も、北村さんの建てた家がしっかりしていると満足し、二人して好印象を持って帰りました。その後主人と、住まい手訪問のイベントに参加して、北村さんに頼むことに決めました。
家づくりについて、北村さんにどんな要望を出されたのですか。
ご主人 自分の職業柄、近くの山から採ってきた木材で家を建てたいと思っていました。自分達がその場所へ行って材木を選びたいという願いを、天竜で葉枯らし天然乾燥を行っている林業家が叶えてくれました。伐倒するところや、製材するところが見学でき、材木も梁材などの主要部材は自分たちで一本一本選ぶことが出来ました
北村さん 実はこの家は合板を一枚も使っていません。Jパネルのようなはぎ材は階段の段板に使っていますが、床下地や野地板は杉の無垢材を使用しています。
奥様のこだわりはどういうものでしたか?
奥様 私のこだわりはずばりアレルギーです。以前、団地の1階に住んでいた時は、カビがひどく、箪笥もカビだらけでした。主人の咳が止まらなくなり、同じ団地の新しい棟の3階に引っ越しました。この家に住んでからは、主人の咳や花粉症もそんなにひどくなくなったようです。
葉枯らし天然乾燥された杉の梁材の木目が美しい、杉の香りがして開放感のあるリビング
以前のお住まいと比べて、室内の温度差や結露など、温熱環境の違いをどのように感じられていますか。
奥様 前の家と比べて、家の中で室温の差があまりないですね。以前の家では、非暖房室である廊下の結露がひどかったのですが、この家は窓に少し結露があるくらいです。
冷暖房の使い方の違いはどうですか。
ご主人 前は夏冬エアコンでしたが、今度の家は、夏は扇風機、冬はそよ風とペレットストーブです。
そよ風の暖房はいかがですか。
奥様 真冬は太陽が出ていれば、ホワッと暖かい感じで、そよ風だけでほとんどOKです。
ご主人 朝、ちょこっとペレットストーブをつけるだけです。この家ではスリッパはいりませんね。それは前の家と違いますね。
奥様 この家は家中が同じ温度なので、冬のトイレがつらくないんです。前の家は廊下が寒くて、そちらに行くのが本当につらかったです。
冬の暖房費はどのくらいですか。
奥様 この間の冬はペレット53袋でした。1袋460円ですので、二万五千円弱ですね。ペレットはこちらで買うと800円位するので、いつもスキーの帰りに信州で購入してます。ちなみにその前の冬は43袋でした。暖房費はそれほど掛っていないんですね。

 

蔵書で埋めつくされたロフトの中、コンパクトに納められた≪そよ風≫のリターン口とダクト

 

夏の暮らしはいかがですか。
ご主人 戸締りをして外出しても、帰宅すると、家の中がむっとしないですね。
夜の涼風取入れはどうですか。
ご主人 夜は2階で網戸で就寝しているので、残念ながら分からないですね。
エアコンなしとのことですが、このところ夏が猛烈に暑いですが大丈夫ですか。
奥様 眠れなくて困った日は、この家に来てからは一度もないんです。前の家は、外から帰ると、エアコンを回して冷やさないと、いられませんでした。寝る前も、以前は1時間冷房をかけてましたね。この家は、夏の日中も、窓を開けて、扇風機があれば、冷房はいりませんね。
そよカルクのグラフを検討するSさんと北村社長
《そよ風》は今回どうして導入されたのですか。
奥様 北村さんの勧めです。
ご主人 鎌倉のこの地域は湿気が多いところなので、湿気対策にと思いました。
冬の乾燥は気にならなかったですか。
奥様 冬の乾燥は、洗濯物を部屋干しにしているせいか、気になりませんね。2月から4月は丁度花粉の時期でもあるので、外に干せないのです。
そよ風のファンの音はどうですか。
ご主人 強運転の時は、居場所によって気になることもある程度です。
エアコンなしとのことですが、このところ夏が猛烈に暑いですが大丈夫ですか。
北村さん それぞれが仕事を持って、昼間いないことが多いからですね。
キャットウォークを元気に走り回るお子さん達
最後にこの地を選ばれた理由をお聞かせください。
奥様 自然が豊かで庭があることが条件でした。鎌倉は子供とハイキングで来たことがあり、土地勘がありました。
ご主人 勤務先に通える場所で自然が豊かということでここを選びました。この辺りは同世代の家族も多く、子供もお友達には恵まれています。
仲睦まじいSさんのご一家
今日はどうもありがとうございました。