第10話 心地いい設定温度

制御盤づくりを進めていくうちに考えはじめたのが設定温度の概念。 奥村まことさんとも相談して、「室温+10℃」という設定になった。 住まい手が室温22℃の暖房をしているのに20℃の集熱空気を取り入れるようにしてしまうと、はじめは10℃の冷たい空気がどんどん部屋の中に入ってきてしまう。このような矛盾がないように住まい手の快適性を考えた上での取入集熱空気の設定温度である。またお湯採りについても設定温度の概念を取り入れた。ソーラーとしての設定温度を取り入れて、少しでも経済的でエコロジカルなエネルギーの取得をある程度オートマティックに制御できるようにした。 制御信号を送り出すコントロールユニットと制御盤からの指令を受けてファンやダンパーを動作させるリレーを組み込んだパワーユニットを分離させたのがT型制御盤である。(1994年アナログ表示型→98年デジタル表示型)


アナログ表示をデジタル表示にしたT型制御盤
制御盤の歴史

’92 蓋付ジャンクションボックス型
’94 TC-1 アナログメーター式 PUとCUを分離
’95 TC-2
’96 TC-3
’97 TC-4 カンタンソーラー用
’01 TC-1MK3A(PUトランス型)
’02 TC-4H カンタンソーラー用 ファン逆転可能
’04 TC-5 LCDディスプレイ型