《そよ風》と太陽光発電・太陽熱給湯
これまで、《そよ風》とパッシブデザインについて学んできました。 《そよ風》はこのパッシブデザインの考え方をベースにして誕生しましたが、その枠に留まらず、太陽熱給湯や太陽光発電といったパッシブデザインに当てはまらない太陽エネルギーの活用も行うように、進化を遂げています。 この章では、《そよ風》のパッシブデザインに留まらない機能について紹介します。  

《そよ風》と太陽光発電・太陽熱給湯

前章までで、《そよ風》がパッシブデザインの考え方との関係性について述べてきました。 このパッシブデザインは、特別な機械的設備を使用しないという前提があり、金属屋根を集熱面にしたり床下の土間コンクリートを蓄熱体に活用したりといった既存の仕組みを利用する《そよ風》の特徴とも合致するわけですが、その一方で家庭で使用するエネルギー消費の問題は、それだけでは解決しきれないという現実もあります。 もう一度、家庭の消費するエネルギーの変遷の図表を見てみると、冷暖房のエネルギーは10.8GJであり全体40.2GJの内の2.9%+26.8%=29.7%にとどまってます。 その他の70.3%は、それ以外の要素で占められているのがわかります。 パッシブデザインでは賄い切れない暖房以外のエネルギー消費に対応するために、《そよ風》では、オプションとして太陽光発電と太陽熱給湯の機能も備えており、それらのエネルギー消費量を減らすことができます。

太陽光発電

家庭における電力消費は、家庭用電気製品の多様化に伴い、年々増えてきています。 また、そのエネルギー消費の一部を賄う方法としての太陽光発電は、国の政策の後押しもあって、急速に普及が進んでいる分野の製品です。 太陽光発電の変換効率は、単位面積当たりで12%前後です。様々なメーカーが変換効率の向上に取り組んでいますが、これからさらに発電効率を上げるのには技術革新が必要となっている状況です。 《そよ風》では、この変換効率の問題を全く別のアプローチから更に向上する手法で解決しました。すなわち、発電する際に発生する熱をそのまま暖房に利用するという方法です。 新しく開発した《そよルーフ》は、屋根材一体型の太陽光発電モジュールを予備集熱面に活用し、更に太陽熱集熱モジュールと組み合わせることで、太陽エネルギーを発電と熱利用暖房とのハイブリッドに活用できるようにした製品です。 太陽光発電モジュールから得られる熱量は、太陽エネルギーの5~10%に相当し、発電と組み合わせることで、太陽光発電単独よりも、太陽エネルギーをより効率良く利用することができます。 また、太陽光発電モジュールから集熱することは、太陽電池の温度を下げることになり、このことは、太陽光発電効率の向上にもつながります。

太陽熱給湯

太陽熱からお湯を作る太陽熱給湯システムは、日本で比較的初期から使われている太陽エネルギーの利用方法です。 給湯エネルギーは、家庭内に風呂が設けられることが一般的になった1970年代から消費量が増え、現代では、11.1GJ、全体の27.7%を占めています。 《そよ風》では、本体ユニットの中に熱交換コイルを組み込み、200~300L程度の容量を持つ貯湯槽とを不凍液を循環させることで、春から秋にかけて、約40~60℃の温度のお湯を作ることができます。
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